こんにちは、広告にタレントを使えない、地元千葉県八街市を拠点に設備屋をしている、きよさんです。
今日のちょっとタメになる話。
「お風呂やキッチンのお湯が出にくくなった」「給湯器が古くなってきた」——そんなときに知っておきたいのが、ガス給湯器の選び方です。
ガス給湯器にはさまざまな種類や設置タイプ、機能があり、家族構成や住まいの構造によって適したタイプが変わります。この記事では、はじめて交換・購入を検討する方でもわかりやすく、ガス給湯器の基本と選び方のポイントを丁寧に解説します。
ガス給湯器とは?基本の仕組みと特徴
ガス給湯器は、都市ガスやプロパンガスを使ってお湯を沸かす給湯設備です。日本の住宅で最も普及しているタイプで、以下のようなメリットがあります。
- 故障が少なく信頼性が高い
- 瞬時にお湯が出る高い給湯能力
- 本体がコンパクトで狭い場所にも設置可能
ただし、給湯時に「ゴォーッ」という燃焼音が大きめなため、寝室近くや隣家と接した場所に設置する際には注意が必要です。また、寿命はおおむね10年程度が目安とされています。
設置場所によって異なる!ガス給湯器の設置タイプ
ガス給湯器は、住宅の構造に応じて設置タイプが異なります。主に「戸建て」と「マンション等の集合住宅」で分類され、さらに以下のようなタイプがあります。
戸建て住宅向けの設置タイプ
● 屋外壁掛型
外壁に直接取り付けるタイプで、給湯器の下から配管が出ているのが特徴です。省スペースで施工しやすいため、最も一般的です。
● 屋外設置型(据置型)
地面やブロックの上に置くタイプ。配管は側面から出ているのが特徴で、据置台を使用する場合は交換時に台も確認が必要です。
● 浴室隣接設置型
浴室のすぐ隣に設置されるタイプで、浴槽に循環口が2つあるのが特徴です。浴室と一体化した構造で、配管が裏側に集中しています。
集合住宅向けの設置タイプ
● 屋外壁掛型(PSタイプ)
玄関脇のパイプスペース(PS)内に取り付ける省スペース型。限られた空間に収まる給湯器が必要なため、サイズや形状に制限があります。
● ベランダ設置型(PS設置型)
ベランダや玄関外壁に掛けるタイプ。下部に配管があり、配管カバーが取り付けられていることが多いです。
「号数」ってなに?給湯器のサイズの考え方
ガス給湯器を選ぶうえで欠かせないのが「号数(ごうすう)」です。号数とは、**1分間に出せるお湯の量(L)**のことを指し、家族構成や使用場所の数によって適切なサイズを選ぶ必要があります。
号数 | 1分間に出るお湯の量 | 使用イメージ |
---|---|---|
16号 | 約16L | 一人暮らし、またはお湯の使用が少なめの家庭 |
20号 | 約20L | 2〜3人家族で同時にキッチン+シャワー使用も可 |
24号 | 約24L | 4人以上の家族で複数の場所でお湯を使う場合 |
特に冬は水温が下がるため、お湯を温める負荷が増えます。冬場に湯量不足を感じたら、ひとつ上の号数を選ぶのがおすすめです。
オート?フルオート?便利なお湯はり機能の違いとは
ガス給湯器には「オートタイプ」「フルオートタイプ」の2種類の自動お湯はり機能があります。日々の快適さに直結するポイントなので、しっかり違いを押さえておきましょう。
● フルオートタイプ(全自動)
- お湯はり
- 追い炊き
- 保温
- 自動たし湯
までをすべて自動で行う全自動タイプ。誰かが入浴してお湯が減っても、自動でお湯を足してくれるため、家族が多い家庭に最適です。
● オートタイプ(準自動)
- お湯はり
- 追い炊き
- 保温
までは自動で対応。たし湯は手動で「たし湯ボタン」を押して対応します。自動まではいらないけど、基本的な機能は欲しいという方におすすめです。
まとめ:ガス給湯器は「設置環境」「号数」「機能」の3つで選ぶ!
ガス給湯器を選ぶときに重要なのは、以下の3つのポイントです。
- 設置場所に合ったタイプかどうか(戸建て or マンション)
- 家族構成に合った号数を選ぶ(使用量を想定)
- 必要な機能が備わっているか(オート・フルオート)
給湯器は毎日使う生活インフラのひとつ。失敗しないためには、自分の住まいにぴったりのものを選ぶことが何より大切です。
当社では、設置場所の確認から最適な機種のご提案、工事まで一貫してサポートしております。迷ったときは、どうぞお気軽にご相談ください。