こんにちは、広告にタレントを使えない、地元千葉県八街市を拠点に設備屋をしている、きよさんです。
今日のちょっとタメになる話。
「そろそろ石油給湯器を交換しようかな」と考えている方へ。
石油給湯器には意外と多くの種類があり、給湯能力・圧力方式・設置場所・お風呂の自動機能など、選ぶポイントも複雑です。
この記事では、初めての方でもわかるように、石油給湯器の選び方を丁寧に解説します。最新の石油給湯器は燃費も良く、安全性・環境性能も向上しています。ぜひ買い替えや交換の参考にしてください。
そもそも石油給湯器とは?いまの製品はここが違う
石油給湯器は、灯油を燃料にしてお湯を沸かす給湯設備です。特に寒冷地や戸建て住宅では根強い人気があり、ガスや電気に比べてランニングコストが安いのが特徴です。
かつてはTOTO・ナショナル・日立などの家電メーカーがOEMで供給していましたが、法改正により2005年頃に撤退。その後は、実際の製造元である長府製作所・ノーリツ・コロナといった専門メーカーが開発・販売を続けています。
現在の石油給湯器は以下のような点で進化しています:
- 地震時や不完全燃焼時の自動停止機能で安全性が向上
- 最新機種はエコフィールなどの省エネ性能に対応
- 排気ガスの削減で、環境にもやさしい設計
古い給湯器を修理して使い続けるよりも、10年以上使っているなら買い替えの方が安全で経済的です。
【1】まずは「給湯能力」で選ぶ|家族の人数で目安がわかる
石油給湯器には、主に2つの給湯能力があります。
給湯能力 | kcal/h換算 | 使用人数の目安 |
---|---|---|
45.3kW | 39,000kcal/h | 4〜5人家族向け |
37.8kW | 32,500kcal/h | 3人以下の家庭向け |
現在お使いの給湯器にもラベルで記載されていますので、交換時は同じか、少し余裕のある能力を選ぶのがおすすめです。
【2】「水圧方式」で選ぶ|古い配管には減圧式を
石油給湯器は、水の送り出し方式によって大きく3つに分かれます。
● 水道直圧式(高水圧・シャワー快適)
水道の圧力をそのまま使うタイプ。配管が新しく、水漏れの心配がない場合に最適です。
● 減圧式(昔ながらの基本タイプ)
水道の圧力をいったん下げてそのまま給湯。古い住宅や配管にやさしいタイプです。
● 減圧・高圧式(タンク+ポンプ)
一度減圧した後、タンクで温め、ポンプで再加圧してお湯を供給。シャワーの勢いと安全性のバランスが取れたタイプです。
配管が古い場合、水道直圧式を選ぶと水漏れや破損のリスクがあるため、今まで使っていた方式に合わせるのが基本です。
【3】「お風呂機能」で選ぶ|フルオートが便利!
石油給湯器には、以下の3つのタイプがあります。浴槽に穴があるかどうかも目安になります。
タイプ | 機能内容 | 特徴 |
---|---|---|
フルオート | 給湯+お湯はり+追い焚き+たし湯 | 全自動。お湯の減りも自動補充 |
セミオート | 給湯+お湯はり+追い焚き | 手動でたし湯が必要 |
給湯専用 | お風呂は蛇口から給湯のみ | 浴槽に穴がない場合はこちら |
家族が多い・入浴時間がバラバラという家庭にはフルオートがおすすめです。
【4】「設置場所と構造」で選ぶ|屋内?屋外?壁掛け?
石油給湯器は、設置場所や燃焼方式でもいくつかの分類があります。
- 壁掛けタイプ:省スペース。外壁に取り付ける。
- 据え置きタイプ(床置き):ブロックや台の上に置くタイプ。
- 屋外設置型:一般的な戸建て向け。
- 屋内設置型(煙突式):寒冷地や屋内設置が必要な場所に。煙突で排気。
- 強制排気型(FF式):ファンで強制的に排気するタイプ。
- 強制吸排気型(FE式):空気の吸い込みも機械で行うタイプ。
設置環境や地域によって選べるタイプが変わるため、事前の現地確認が大切です。
まとめ|石油給湯器は「能力・方式・設置環境」で選ぼう!
石油給湯器を選ぶときは、以下の5つを確認しましょう。
- 家族の人数にあった給湯能力(kW)
- 配管に合った圧力方式(直圧・減圧など)
- お風呂の使い方に合わせたフルオート or 給湯専用
- 設置場所に適した設置タイプ(屋外・壁掛けなど)
- 地域や住宅に合った排気方式(煙突・強制排気など)
いまの製品は、昔に比べて燃費も良く、安全性も高く、環境にやさしい設計になっています。
「どの機種が自宅に合うのか分からない」という場合は、ぜひコペルニクスへご相談ください。配管の状態や設置環境も踏まえて、最適な1台をご提案いたします。